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Brighture English Academy 代表。趣味はウクレレとかハイキングとかDIYとか旅行などなど。在米20年。シリコンバレーに住みつつ、日本とアメリカとフィリピンで会社経営しています。最近は英語教育がライフワークになりつつある。

2010年1月6日水曜日

外資系への転職はどうしたらよいか?

以前「外資系は悪くない」というエントリーを書きましたが、

今日は具体的にどうやって外資系に転職するか?という話を書きたいと思います。

私は日本に住んでいた時、誰でも知っているような外資系のコンピュータ会社で管理職をやっていました。そして何十人という人を採用したので、ここでお話しすることは多分かなり普遍性があると思います。
学歴:
四年制の大学を卒業しましょう。それ以上ならなお結構です。アメリカの大学とか出てると有利ですが、よっぽどの有名校でない限り、日本の有名校の方が有利だと思います。高卒や専門学校卒でもチャンスがない訳ではありませんが、極めて低いと考えてください。ただし学歴を相殺するような素晴らしい職歴があればその限りではありません。
最低限度の下地:
外資系に転職するには、まず最低3年、できれば5年くらいは日本の企業で働き、高い実務能力を付けましょう。そしてその間にシコシコ勉強しておき、最低で英検準1級、TOEIC で750点程度の点数をとっておきましょう。最低限度の下地作りとしてはこれで十分だと思います。
英語力:
上記の通りTOEIC 750ぐらいでOK です。
余力があれば英会話スクールなどに1〜2年ほど通い、まあ外人に会っても無駄に緊張しない程度に英語でしゃべることに慣れておきます。すると面接で英語で自己紹介しろとか言われてもしどろもどろにならずに済みます。

1年程度の留学経験があると、たとえそれが語学留学でも若干有利ですが、留学経験があるくせにTOEIC の点数がボロボロだったりすると却ってバカにされますので、留学経験に見合う程度の英語の実力があることも大事です。
実務経験:
実務経験は、非常に重要です。外資系というのは職種で採用します。青田刈りをして合いそうな部署に配属させるなんてしません。ですのでハードウェアの開発でもマーケティングでもなんでもいいんですけど、自分の専門分野なら負けねえよ、ってな感じで力を付けてください。少々英語が弱くたって専門性が高い人は極めて有利です。仕事で使う英語なんて後からでも憶えられますが、専門知識はそうそう付けられません。とにかく経験値を上げてください。
面接対策:
当たり前ですけど、服装はスーツで行きましょう。私の会社はカジュアルな外資系でしたが、カジュアルで来た人は一人も採用しませんでした。まあ服装で弾く訳ではありませんが、同じくらいの候補者がいたら服装がマトモな方から選びます。


話の辻褄が合う人が採用されます。多少転職歴があっても大丈夫です。でも最初の会社は貿易で、飽きちゃったから次はレストランなど、転職のストーリーが見えない方は敬遠されます。
逆に最初はWeb デザイナーだったけど、ソフトウェアの開発が楽しくて次はソフトハウスで開発をしてました、なんて感じで転職にストーリーがある方は好感を持たれることが多いです。

それから発想力や創造性を測ろうとする質問が多いです。例えば「日本にマンホールがいくつぐらいあると思いますか?」とか「アメリカにガソリンスタンドは何件ぐらいあると思いますか?」などと聞かれる事があります。これは別に正解を求めている訳じゃなくて、どんなふうにそれを算出するのか、あなたの思考方法を聞いてみたいだけです。間違っても「ネットで調べます。」なんて言ってはいけません。「私ならこんなふうに考えます」というようなことが言えれば大丈夫です。

「上司がイヤな奴だったらどうしますか?」とか「同僚と揉めたらどうやって解決を図りますか?」などもよく聞かれる質問です。また過去の失敗談なども聞かれますが、失敗の内容よりもそこから何を学び、どう回復したのかを語って欲しいのです。

これだけはNG:
以前の会社は必ずきれいに辞めましょう。無断欠勤がたたって辞めさせられたとか最悪です。外資系って以前の職場に電話して照会することも多いです。そんなときに「アイツだけは止めておけ」なんて言われたらお終いです。惜しまれつつ退職しましょう。

また面接の時に割と嫌われる返事ですが「御社で勉強させて頂きたいと思っています。」っていうのはやめましょう。会社は学校ではありません。金貰って勉強したい人なんて願い下げなんです。

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まあいきなり本命の会社に面接に行くよりも、あまり行く気のない会社の面接に何度も行ってある程度場慣れしてしまった方がいいかも知れません。

まあ冷静に考えてみれば外資系だからって特別なことはあまりありません。面接官はたいてい日本人ですから、外資系だからって特別なノウハウがあるわけじゃありません。

多分一番必要なのは勇気です。勇気を出して履歴書を書き、応募してみる。おそらくそこが一番高いハードルです。

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