2016年6月25日土曜日

自立とは、依存先を増やすこと

紫原明子著「家族無計画」を読んだ。



僕は紫原さんの文章にすっかりハマっていて、cakesSOLO の連載記事の更新をいつも楽しみ待っている。だからこの本は、電子書籍ではなく是非紙で買おうと思っていた。ちょうどそんな時に日本に出張ができたので、早速買って移動中の機内で読んだ。

うん。買って良かった。はっと思わされる言葉がいくつも散りばめられた、とてもいい本だった。

この本は紫原さん自身とそのご家族の歴史である。ただ、時系列の物語というわけではなく、彼女の母としての、妻としての、職業人としての、あるいは女としての葛藤や想いが見事に描き出されている。そしてそれらが読者の心を鋭く掴む。

僕が最も感じ入ったのは、

「自立とは、依存先を増やすこと」

という言葉だった。脳性麻痺の小児科医の熊谷晋一郎氏の言葉だという。僕はこの方を存じ上げないが、目からウロコが一ダースぐらい落ちるほど心に響いた。

リスクヘッジ

この言葉を聞いて最初に思い浮かんだのは株の分散投資だ。ご存知の通り、投資のイロハといえば、一つの銘柄に固執せず様々な会社の株を分散して購入するすることだ。こうすることで、リスクを大幅にヘッジできる。そしてこの分散投資とは、実に効率の良い資産形成の方法なのだ。

人生も同じなようなものなのかもしれない。

多くの人が変化を恐れて、「何もしない」というリスク回避方法を無意識のうちに取ってしまいがちだ。あるいは人間関係を広げることを面倒臭がったり恐れたりして、何十年も同じ人間関係の中に閉じこもってしまったり。

でも、僕らは必ず歳をとっていくし、自分に落ち度がなくたって、失業や病といった理不尽な出来事に襲われることもある。特定の人間関係に大きく依存してしまうと、そこが損なわれた時に居場所がなくなってしまう。

また、僕らは長生きになった。今や人生80年なのだ。その一方で時代のほうはかつてないような猛スピードで変わり続けている。だから多分、何もしないのはあまり有効なリスク回避手段ではない。

じゃあ冒険をするべきなんだろうか? 海外に飛び出すべき? 転職すべき? それとも起業すべき?

それらは一部の人にとっては刺激的かつ有効なリスク回避手段になりうるだろう。でも、多くの人にとって、それはあまりにもハードルが高い選択肢でもある。

人の輪を広げる

ではどうすればいいのか? ヒントは紫原さんの本にある。紫原さんは専業主婦時代に、ホームパーティを開いては人の輪を広げていったという。やがて離婚に至った時、そのホームパーティで知り合った人々との繋がりが彼女を助けていったのだ。

僕が創った英語学校、ブライチャーには様々な職業の老若男女たちが英語を学びにやってくる。彼らが手にするのは、決して英語だけではない。新しい人の輪を手にするのだ。生徒さんの中には、まるで戦友同士のように仲良くなって帰っていく人たちも少なくない。おそらくそれは、全員が強烈な体験を共有するからだろう。そして、僕自身もその体験をおすそ分けしてもらっている。



やがてここの仲間たちの間で、仕事の紹介などといった動きも出てくるだろう。生涯の伴侶にめぐり会う人も出てくるかもしれない。僕は、そんな関係作りを積極的に援助していきたいと思っている、なぜなら、関係作りはそのまま自立への最短距離だからだ。

そんなわけで、この「家族無計画」オススメです!他にもグッとくる言葉やエピソードが散りばめられていて、心の奥深くに響いた1冊でした。

2016年6月6日月曜日

旅そのものが目的地

僕の好きな映画に Music Never Stops というのがある。

20年近く前に家出をした一人息子がある日発見される。ところが息子は、重度の脳腫瘍を患っていた。手術は成功し、脳腫瘍を取り除くことには成功するが、その結果、息子は記憶をほぼ完全に喪失してしまうのだ。だがこの息子、音楽を手掛かりに少しずつ記憶を取り戻していく。驚いたことに実話がベースになっている。心温まる父子の愛情を描いた作品なのだ。

映画のトレーラーはこちら。



この映画はストーリーもさることながら、音楽がとても良い。ぜひ多くの人に見てもらえたらと思う。

旅そのものが目的地

この映画の中で、主人公が父親に語るあるセリフがとても響いたのだ。
On the road, you never really know where you're going or what's gonna happen when you arrive, so you just experience the ride. And then every single day is a different adventure. You know, the-- the journey is the destination.
「旅の最中には、どこに向かっているのかも、着いた先で何が起こるのかもわからない。だから、旅そのものを体験するんだ。そうすると毎日が違った冒険になる。旅そのものが目的地になるんだ。」

このブログにはほとんど何も書いてこなかったけど、僕はこの映画を見た1年後くらいから、アジア起業の準備を始めた。そして1年前の2015年6月6日にフィリピンのセブ島に Brighture English Academy (ブライチャーイングリッシュアカデミー)という語学学校をオープンした。

開校の準備期間から入れると、もうかれこれ2年ほど突っ走ってきた。そしてその毎日は、本当に、この映画のセリフの通りだった。毎日何かが起こり、その都度四苦八苦しながら乗り越えていった。その一歩一歩がどれも濃厚で、まさに「旅そのものを体験」し、「毎日が違った冒険」になり、そして「旅そのものが目的地」というような毎日だった。

アジアでビジネスを始めるにあたって考えたこと

この学校を作るにあたっていろいろな思いがあった。例えば...
  • 新たなチャレンジが欲しい
  • 世の中の役に立つことがしたい
  • 東南アジアでビジネスをしてみたい……
そうは言っても実際問題、アメリカに住居を構えたまま果たして東南アジアでビジネスが始められるものかどうか分からなかったし、どのくらいの労力とお金が必要なのかさえ皆目見当もつかなかった。

でも、実際に始めてみたら、家族の理解を得られたり、良きスタッフに巡り合えたりして、なんとかなっていった。2年前までは存在さえ知らなかった多くの仲間たちと共に、まったく新しいスタイルの語学学校を生み出すことに、大きな喜びを見出している。こんな運に巡り会えたことに、感謝しかない。


開校1周年!

そして気がついたら今日で開校1年! 

おそらく僕は、明日も明後日もそして5年後も10年後も、きっと「旅そのものが目的地」としか言いようがない毎日を過ごしていると思う。

でも、ブレることはないだろう。

なんというか、自分の目指す方向がハッキリしたからだ。

「最良の学びの場を提供する」


僕がしたいことはこれに尽きる。

世の中は急速に動いている。学ぶべきことは多い。英語はその数あるうちの一つであり、さらなる学びのための有用なツールでもある。英語を学びたいのなら、ブライチャーこそが最良、最善、最短なのだ! 今でもそういう自負があるが、さらに圧倒的なものを提供して行こうと考えている。

ブライチャーでの学びは、はっきり言ってかなりキツい。でも、多くの人に英語という武器を手にしてもらい、「旅そのものが目的地」というような「冒険の毎日」を過ごして頂けたらと思っている。

皆さんも一緒にブライチャーで学びませんか?

お待ちしています。