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Brighture English Academy 代表。趣味はウクレレとかハイキングとかDIYとか旅行などなど。在米20年。シリコンバレーに住みつつ、日本とアメリカとフィリピンで会社経営しています。最近は英語教育がライフワークになりつつある。

2016年9月26日月曜日

僕らは通勤で何を失っているのか?

最近、久しぶりに米アップル時代の友人と会っておしゃべりに興じたのだが、その友人の「再来週から2週間インドネシアにダイビングに行ってくる予定なの」という一言で、色々と考えさせられてしまった。彼女は真のダイビングマニアで、20年くらい前から休みという休みをすべてダイビングに充てているのだ。

そうそう。アップルって相当忙しいのに、なぜか「まとまった時間」を捻出しやすい会社だった。2週間のバケーションを取るのは当たり前のことだった。前述の彼女も9月下旬の今現在は何か緊急プロジェクトらしく、週末も昼休みも夜遅くもすべて会社に捧げている。でも、それが終わればインドネシアでダイビング三昧。ああいうメリハリのある生活、本当に懐かしい。

Family First!

アップル時代のもう一つ良かったこと、それは 「Family First」が単なる掛け声だけでなく、実際に普通に行われていたことだ。「子供が病気だ」「子供の行事がある」というと、誰もが一同に「早く帰れ帰れ」と言ってくれる。

また、家で働くのも普通のことだったので、いつも家族を最優先できた。朝7時には家族で朝食を済ませ、8時からの電話会議はたいてい自宅で済ませてから出勤した。夕飯も必ず家族で一緒に食べた。子供の学芸会があるからと早く帰る日は、帰宅してからVPNで繋いで仕事することで、早く帰った分はその日のうちに取り返せた。それから夜中の12時くらいまで延々仕事していたが、あまり大変とも感じなかった。

通勤時間

東京で働いていた頃、僕は通勤に片道1時間半もかかるところに住んでいた。だから、勤務時間8時間+昼休み1時間+往復3時間の合計12時間、自由が利かなかった。当然ながら、健康維持のための運動とか、家族との団欒なんてできやしない。ちょっと残業すると家に着くのは11時とか12時過ぎだった。子供の顔なんて週末以外は寝顔しか見れなかった。


この反省を踏まえ、アメリカに引っ越したついでに通勤を片道15分に縮めた。おかげで時間をかなり有効に使えた。朝はジムでワークアウトしてから出勤。忘れ物をしても昼休みに取りに行って解決。歯医者も早朝からやってたから、朝のうちに治療を済ませて出勤することもあった。 通勤時間が短いのは何も僕だけに限った話ではなく、多くの人がせいぜい15〜30分ぐらいのところに暮らしていた。もしも自宅と会社が遠かったら、日本に住んでいた時と大差ない生活になっていたに違いないように思う。家賃は東京時代の倍に跳ね上がったが、得たものを考えるとこれがあながち高いとも言えない。

通勤時間を別のカタチに換算してみると……

僕自身も日本に住んでいた頃は、「都内は家賃が高いから無理!」と決め込んで、迷わず郊外に住んでいた。しかし、実際に職住接近を経験した今になってみると、家賃の高いのなんて大した問題じゃないな、とシミジミ思う。金は後から稼ぐことも可能だけど、時間だけは絶対に取り返せないからだ。

ちなみにごく普通のサラリーマンは1年に240日ほど通勤するわけだけど、片道1時間半、往復3時間の通勤ということは、1年に720時間(!)も電車に乗っていることになる。僕がもしもアメリカに移り住まず、あのまま同じところに住んで同じところに通っていたら、14年間で10,080時間(!)を電車の中で過ごしていたことになるのだ。

仮にこの1万時間をすべて残業したとする。すると、仮に残業手当が1500円だとして、14年間で1500万円稼げることになる。なお、時給1500円というのは年収300万円の人だから、もっと年収が高い人なら、ポテンシャルはもっともっと高い。

別の見方をしてみよう。何か特定の技能で一流になるまでに1万時間を要するといういわゆる「1万時間の法則」というのをよく耳にするが、実際のところ、1万時間を例えば語学学習に費やしたら、2ヶ国語はしゃべれるようになるだろう。プログラミングでも会計でもピアノでもギターでも何でも覚えられるし、その時間を社交に使ってチャンスを広げていってもいい。

ネットだけではまだ何かが足りない

ネットが発達したから遠隔地からでも仕事ができるようになった。僕自身、アメリカにいながらセブ島にいる部下とスカイプで話し、メールやチャットで指示を出している。

ただ、これだけだと人生に柔軟性を持たせるにはやはり何かが足りない。やがて遠い将来には通勤しなくて良くなる可能性もあるが、まだしばらくは顔と顔を付き合わないと達成できないことがたくさんある。アップルやグーグルやフェイスブックのような会社ですら、まだ社員に出勤させているのだ。通勤は当分なくならない。

そう考えると、通勤時間の短縮は僕らの生き方により高い柔軟性を与えてくれる、現時点で最も有効な手段だろう。同じ人間関係の中にはまり、1万時間も電車の中で過ごすには一生はあまりにも短すぎるのだ。

「俺の人生/私の人生、もっと色々とできるはずだ!」と思ったら、まずは通勤時間の短縮を強くお勧めします。

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2016年9月16日金曜日

体験にいいも悪いもない〜そこには「学び」があるだけ

1ヶ月ほど前に、フィリピンのセブ島で「盆踊り」があった。

この盆踊り、3年ほど前に始まったらしい。毎年規模が大きくなっている。今回は遊園地跡地の広大な敷地へと場所を移しての開催だった。200以上もの出店が並び、2万人以上の人が詰めかける一大イベントに成長していた。

そもそも、セブ島には大した娯楽がない。海で遊ぶかモールに行くか、クラブで踊るかといったくらいだ。ではイベントはといえば、目立ったものは12月のクリスマスと1月のシノログ祭りしかない。老若男女が集って楽しめるイベントはこれ以外にないのだ。そこに降って湧いた8月の盆踊りは、娯楽が不足するセブの人々にとって、ちょうどよかったのかもしれない。



夏祭り盆踊り大会のお知らせ

僕もご多分に洩れず参加してきた。ブライチャーの生徒さんたちもたくさん来ていたし、思いがけない知り合いにばったり出会ったりして楽しいひと時を過ごした。

奮闘

実は僕がこのイベントに行った本当の目的は、週末の暇つぶしじゃなくて、横浜市大芦澤ゼミのみなさんの奮闘ぶりを見にいくことだった。

以前このブログでも紹介した通り、芦澤ゼミは毎年この盆踊りに参加している。それもただ漫然と参加するだけではなく、学生たちに海外起業体験をさせ、その上きっちり黒字を出して帰ってくるのだ。年を追うことに体験が継承され、深まっている。そして彼らの今年のテーマは「協業」なのだ。そこには彼らの去年からの反省が詰まっている。 

現場に着いてみると、彼らはまさしく奮闘していた。お好み焼きとみたらし団子の販売、その他にハッピを着ての写真撮影サービスをやっていたのだが、去年よりもフィリピン人スタッフと日本人との間で連携が取れているのが見て取れる。彼らのブースはエネルギーに満ち溢れていた。



僕も参加したくなって、ハッピを借りて客の呼び込みに加わった。興奮する。面白い。



この直後に見事に完売!みんなが興奮して歓声をあげる。幸せをおすそ分けさせてもらったようで、僕まで嬉しかった。



「体験」にいいも悪いもない

彼らは今日のこの体験を生涯忘れないだろう。後輩や将来の配偶者にはもちろん、子供や孫にまで語るかもしれない。また、将来大きなプロジェクトを任されたり、自分でビジネスを興すことになった時にも、今回のことが大きな糧になるに違いない。 

そう。未来の自分を作っていくのは、僕ら自身の「体験」なのだ。体験すると、何かフィードバックが得られる。そしてそのフィードバックこそが学びなのだ。足りないものが明確になったら、それを学べばいい。あるいは、できる人を探して埋めてもいい。体験にいいも悪いもない。そこには学びがあるだけなのだ。

また人と何かやることで、人と一緒に何かをやる楽しさ、そして難しさも学ぶことができる。同時に思い出も一緒にできる。昔何かのコマーシャルのキャッチフレーズで「モノより思い出」というのがあったが、確かにその通りなのだ。そして良き思い出は、身を呈して何かを体験してみないとなかなか得られない。だから正確には「モノより体験」というべきだろう。

「体験」を提供したい

そして僕がブライチャーを通じて提供したいのも、まさしく「体験」なのだ。ブライチャーの卒業生には、海外に飛び出す者も多い。まだオープンして1年2ヶ月なのに、海外起業した者が2名、国内起業した者が1名、海外就職を果たした者が 3名、カナダ、アメリカ、オーストラリア、フランス、スペインに留学した者が10名以上いる。新しい会社へ、ポジションへと移った人は数知れない。多くの人が次のステージへと上がっていった。

それは彼らが真剣な仲間たちと出会い、毎日12時間以上勉強し、お互いの前でプレゼンをするという濃厚な体験を経たからこそだろう。毎晩飲みに歩いていたら、そんな勇気も実力も身につかない。単に英語力だけでなく、しっかりと経験値を上げてこそ、次のステージへと上がれるのだ。英語学習は、ある意味そのためのツールに過ぎない。 

ブライチャーの在学生、卒業生たちも、横浜市大のゼミ生たちも、それからこのブログを読んでくれた皆さんも、さらにまた次々と新しい体験を経て、経験値をずっと上げていってほしい。今まで見えていなかった世界が、きっと見えてくるようになるから。

 僕もまた新しい挑戦をします。一緒に経験値をあげよう!






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2016年9月13日火曜日

50歳の今振り返って考える、50歳までにやっておくべき12のこと

先日Facebookを眺めていたら、”Twenty things to do at age 30 to make you feel great at 50” (50歳をいい感じで迎えられるよう、30代のうちからやっておくべき20のこと)と題したポストが流れてきました。

僕は今ちょうど50歳なので興味深く読ませてもらいました。ウンウンそうそう!と頷けることも多かったので、適当に和訳してし始めたのですが、20はちょっと項目が多すぎるのと、同意できない部分もあったので項目をいくつか割愛したりまとめたりして12まで減らしてみました。

題して、「50歳の今振り返って考える、50歳までにやっておくべき12のこと」です。以前書いた「不幸な人生をおくる10の方法」と一部重なりますが、より現実的な項目も加えてみました。

1.健康に気をつける

若い時にはピンとこないのが健康の大切さです。私自身50歳になった今、身にしみています。いくつかあげてみましょう。

タバコを吸わない

タバコは値段も高く、健康に悪く、臭いもひどく、晩年に健康上の問題を引き起こすことが保障されている悪癖です。さっさと止めましょう。

日焼け止めを塗る

日焼け防止に気を使いましょう。私は男ですが、日焼けしまくったことをかなり後悔しています。中高年になった時にシミ、シワだらけだと、毎朝鏡に向かうたびに老いを実感します。若い人と一緒に写真に写りたくなくなります。男でも外で遊ぶ時には必ず日焼け止めを塗る習慣をつけることをお勧めします。

食生活に気をつける

どんなにお金があっても、健康を買い戻すことはできません。食生活に注意を払いましょう。何が体に良いのか、どんな食べ物を避けるべきなのか、日頃から知識をつけておきましょう。

運動の習慣を身につける

早い人は20代のうちに太り始めます。腹が出てくると何を着ても似合いませんし、50歳ぐらいになって糖尿病だの動脈硬化だの高血圧だのと悩まないためにも、定期的に運動する習慣をつけておきましょう。


ちゃんと眠る

睡眠をキチンととりましょう。脳内の疲労物質が取り除かれるのは眠っている間だけです。睡眠を削るくらいなら、隙間時間を有効活用して時間を捻出しましょう。私がやったもっとも効果のある時間捻出方法は、職住の接近です。これで毎日1〜2時間ぐらいすぐに捻出できました。

歯を大切にする

歯医者さんに定期的に通い、口の中の健康を保ちましょう。一度詰め物だの被せものだのインプラントだのやりだすと、金も時間もかかる上、体の方の健康にも影響します。

歯の残存本数と寿命の関係!歯が少ないと早死にする?

定期的に健康診断を受ける

20代で高血圧や臓器疾患を抱えている人はいくらでもいます。定期健診を毎年受けて、問題が見つかったら早めに処置しましょう。一度悪化させるとなかなか治せないのが成人病です。

2.蓄財する

お金はバカにできません。別に金の亡者になる必要はありませんが、人生の転機やピンチ、あるいは健康を損ねた時などに、何かと役立つのがお金です。

貯蓄の習慣を作る

少しずつでいいから貯蓄する習慣を作りましょう。あまりに手元に現金がないと、事故や病気、あるいは失職などといった思いがけない災難に見舞われた時に、寄りかかるものがありません。安心感が持てない上、人生の選択肢も狭まってしまいます。

投資を始めよう

まとまったお金ができてきたら、1歳でも若いうちに投資を始めましょう。投資の最大の味方は「時間」です。1歳でも早く始めるのに越したことありません。また投資に関する書籍を読んで、金融知識をつけていきましょう。

3.親や兄弟・姉妹との関係をメンテする

親兄弟と仲良く過ごせる関係にあることは、人生をより豊かなものにしてくれています。いざという時に悩みを打ち明けたり、現実的に助け合える人は、実際のところ親兄弟、姉妹以外にはなかなかいません。あまり近すぎる関係を持たない、というあたりが鍵なのかもしれません。賢くやりましょう。

4.友達との関係をメンテする

ありのままの自分を受け入れてくれる、あえて苦言を呈してくれる、一緒にいることを心から楽しめる友達を大切にしましょう。ほんの数人の気心のおけない友人がいたら、かなり素晴らしい人生ではないかと思います。 また友達に限らず、誰しも社会から有形無形の様々な支えを得て生きています。しかし、恩返しをしたいと思った頃には往々にして相手が生きていないものです。機会が訪れた時にはためらわずに会っておきましょう。それが最大の恩返しになります。

5.新しい人間関係を築く

人生は偶然によって大きく左右されます。そしてその偶然をもたらしてくれるのは、新しい人との出会いです。積極的に新しい人に会い、日頃の決まり切ったメンツだけとの付き合いから抜け出しましょう。視野もチャンスもそこから広がっていきます。

リンク:人生は偶然が8割

6.ためにならない人間関係を断ち切る

残念ながら、ためにならない人間関係って存在します。こうした関係を義理や人情に絡め取られて続けると徐々に正常な思考ができなくなり、やがて大きく足を引っ張られます。

自分の価値を下げる人間関係

あなたを見下し、搾取する友人、パートナー、職場の人間関係などからは距離をおきましょう。毒親やブラック企業、あるいはDV夫などはその典型です。そんな関係を我慢して継続する必要などありません。そうした関係に長くとどまると、知らず知らずのうちに自尊心を大きく損ない、正当なリスペクトを受けられない関係に違和感を覚えなくなってしまいます。若ければ若いほどやり直しが効きますから、気がついたらさっさと逃げ出しましょう。

マイナス要素を引き寄せる関係

サゲマン/サゲチンとか、だめんずみたいな関係です。関係を続けると運が逃げていくような相手。エネルギーを吸い取っていくパートナー。こういう関係は要注意です。

ゴールを遠ざける関係

真面目にゴールに向かって努力しようとしている時に、チャチャを入れたり足を引っ張ったりして、かえってゴールを遠ざけたり、やる気を失わせる友だちや恋人。こういう人たちはあなたの人生の残り時間が少なくなった時に何の責任を取ってくれるわけではありません。

7.モノより経験!

50歳になった時の自分を作り上げているのは、自らが得てきた経験です。50歳にもなってこれといった経験がない、でも家がガラクタでいっぱいなんてかなり寂しいかもです。

8.継続的に勉強する

毎年10冊くらいは本を読みましょう。脳の成長は何歳になっても止まりません。適切な刺激を与え続けましょう。また一つの芸事を長く継続するのもオススメです。長年続けて初めて見えてくる世界もあります。

9.自分の価値観を、ゴール/結果/物事/社会的地位/お金/他人と一体化させない

いい会社で偉くなって高い地位に就いても、会社が倒産したり、リストラに遭えばタダの人です。そんなときに自分の価値を会社や地位に強く結びつけていると、ショック倍増です。社会的地位なんてまあ飾りみたいなもんだと言う醒めた感覚、非常に大事なのではないでしょうか?

またどんなにカネを稼いでもあの世に持っていけるわけではありません。信頼するパートナーだって不変の愛情なんて存在しませんし、また死別するかもしれません。将来の夢などにあまり自分を強く結びつけると、それが叶わなかった時に惨めなものです。

つまり諸行無常ですね。夢を持つのが悪いとは思いませんが、そういったものに依存しすぎないよう、醒めた感覚も大切なのではないでしょうか?

10.他人との比較をしない

人と自分を比較するのはやめましょう。あいつのほうが出世している/金持ちだ/才能がある/運がいいなどなど、ついつい自分と他人とを比べてしまいがちですが、他人と比べたところで別に自分自身を取り巻く状況が良くなるわけじゃありません。どっちかっていうと惨めになるがオチです。そんなことに時間を費やすには、人生はあまりに短すぎます。

11.好奇心を保つ

家から出て、新しい体験をしてみましょう。配偶者や恋人や親しい友人を誘って、思い出も作りましょう。新しい人との出会いを開拓しましょう。旅行、新しい習い事、新しいレストランの開拓、食わず嫌いで挑戦したことのない趣味などなど。ネットで体験談を読むのと、自分が体験するのとでは大違いです。

12.「そのうちやろう」と思っていることにはさっさと始める

本を出版する。子供を持つ。大学院に進学する。スキューバダイビングの免許を取る。こういった「夢」の達成は、早め早めに着手しましょう。時間が経つのは思っているよりもずっと早いものです。僕自身、老眼は進むわ、体力ないわ、記憶力落ちるわで、できないことが確実に出てきました。

やがて子供がお金がかかる年齢になったり、親の介護に奔走したりするようになると時間はなくなる一方になります。何歳になってもなんでもできる!という言葉には一定の真理が含まれていますが、一歳でも若いほうが絶対に楽、というのもまたもう一つの真実です。



私は3月生まれなので、もう50歳と半分きてしまいました。振り返ってみると、「1.健康に気をつける」「12.『そのうちやろう』と思っていることにはさっさと始める」の2つで部分的に後悔しています。就職後一度ひどく太ってしまい、30代でやっと痩せたのにまた40代でまたリバウンドさせてしまいました。健康診断に何度も引っかかり、その都度ヒヤヒヤ。今では薬をいくつも飲んでいますし、無理も効きません。日焼けもメチャクチャにしてきたのでシミだらけです。

また、12についても、「もっとさっさと起業できたな……」と思うことが、しばしばあります。能力的には30代半ばも今も大差なく、なんであの時にしなかったのかな、と思います。

さて、以上が「50歳の今振り返って考える、50歳までにやっておくべき12のこと」でした。50歳になった時に自分にガッカリしないためにも、健康面に気をつけつつ、楽しんでみてはどうでしょうか?


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2016年9月10日土曜日

ダイソーのスピーカースタンドをちょっと改造

フィリピンで変なスピーカースタンドを買った後、日本の100円ショップにもっといいものが売っているんじゃないかと思ってちょっと気にしていたらこんなブログの記事を見つけました。

赤ペソ先生の忘備録
セリア的なiPhoneスピーカースタンドをダイソーで買ってきた http://akapeso.info/archives/20160517/1057455308.html

ふむふむ。実に購買意欲をそそられます。 そしたらちょうど日本に行くことになったので、僕も同じものを買ってきました。



 スピーカースタンドといけば聞こえはいいですが、そんな大した代物じゃありません。でも100円にしては思ったよりも質感が高いです。

このスタンド、底からライトニングケーブルを通して、充電する事ができるんです。これはとってもグーです。



ただ、しょうもないところもあります。

赤ペソ先生も書いていますが、このスマホを立てる溝の幅と奥行きがギリギリすぎて、スマホにカバーをつけるとうまく立てられないんです。無理やり立ててみましたが、この通りで、たぶん下2ミリも食い込んでいません。




それからケーブルを通す溝が鋭角に曲がりすぎてて、断線しやすいことで定評のあるライトニングケーブルがあっという間にダメになることは目に見えています。



そこで少し改造することにしました。改造は2箇所。まず電話を差し込むスロットの幅をほんの少し広げること。それから、ケーブルを通す穴の曲がるところをもっと鈍角にすることです。両方とも電動ドリルに適当なビットつけて、グリグリやって3分ぐらいで改造終了しました。

ジャ〜ン。
えっ?違いがわからないって? 上の写真とケーブルの曲がっている部分を見比べてみてください。



これで断線の心配はまずないでしょう。

こっちも幅を広げました。



ほら、これで倒れる心配はほぼ無くなりました。

さて、最後に音質を比べてみましょうか。



音が拡散してしまわないので、カサっとした乾いた音から、もう少し温かみのある音になったような気がします。といってもまあどう考えても気休めレベルな気もしますが。

久しぶりに工作ごと(というほどのことでもないけど)をしました。DIYって楽しいんですよね。もう少し暇を見つけてもっとDIYしたいと思います。



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2016年9月9日金曜日

年齢に関係なく、常に「今」を生きよう!

先週1週間ほど日本にいた。いつもながら忙しい滞在で、バタバタと駆け回るうちに時間が過ぎていった。ところが金曜日の夕方に時間がポッカリと空いたので、とあるラーメン屋に急きょ行ってみることにした。そこは僕の高校時代の先輩がやっている評判のお店で、以前から行ってみたかったのだ。でも、いつも日本出張時は殺人的に忙しく、どうにも時間が作れなかった。

そのお店、「ラーメン246亭」は、東急田園都市線の青葉台駅から徒歩7、8分のところにある。青葉台駅で高校時代の同級生数名と落ち合って商店街を話しながらダラダラと歩いていくと、あっという間に到着した。外からの様子は、ちょっと古風な、風情のあるラーメン屋さんといった印象だ。


暖簾をくぐって中に入る。そこは「昭和」だった。


カウンターの頭上には小さなトタン屋根がある。そういえば昭和の頃、こんな感じの立ち食いそば屋などがあちこちにあった。トタンは年代物に見えたが、新品のトタンを塗装したものだという。そういえば先輩は恐ろしく器用だった。美術部だというのに絵を描いていることなんて一度も見たこともなかったのだが、プラモデル作りなどは驚異的にうまく、文化祭でジオラマを作った時にも、一体どこで覚えたのかと思うほど次から次へとアイデアを出しては、あっという間にやたらと完成度の高いジオラマを創り上げた。バイクいじりも早くから始め、高校生のうちにすでに「工作ならなんでも来い!」といった感じだったのだ。

店内は、そんな先輩の手作り内装がどこまでも続いていた。隅から隅まで昭和なのだ。また、どこから集めてきたのかと思うようなあの頃の小物が所狭しと並べられ、40年ほど前にタイムスリップしたような錯覚を覚えるほどだった。

コーヒーラーメン

ひとしきり同級生と喋った後に食券を買った。僕が注文したのはこの店でしか食べれない「コーヒーラーメン」だ。コーヒーラーメンの存在は同級生から聞いてはいたのだが、一体どういうものなのか想像さえつかなかった。ネットのレビューを読んでみるとかなり評判がいい。そんなわけでどうしても食べてみたかったのだ。
ここのコーヒーラーメンには2つのグレードがある。一つは普通に食券が買えるもので、こちらはコーヒーに鰹の出汁を加え、白醤油のタレを入れたものだという。「通常のラーメンに近いコーヒーラーメン」といった位置づけらしい。
そしてもう一つが追加料金500円を支払い「パスポート」を購入してオーダーできる本格コーヒーラーメンなのだ。厳選された豆をその場で焙煎して作るという。

僕はこちらの方を食べてみたのだが、決して奇をてらったものではなく、なんとも美味しかった。ストレートの細麺にコーヒースープが絡みつき、コーヒー特有の酸味とコクが不思議とマッチして口の中に広がる。最後にご飯が出てきて、これを入れてコーヒー雑炊を楽しめるのだが、これがまた奇妙なまでに美味い。僕は麺よりもむしろご飯の方が美味しいと思ったくらいで、あっという間にすべて平らげてしまった。
このほかに同級生らが色々と別のラーメンを頼んだので、思いがけず何種類のもラーメンを堪能することができた。どれも美味しかったが、僕は「殿」と命名された濃厚鶏白湯のラーメンが気に入った。大きなチャーシューが乗っていて、チャーシューはもちろん、麺もスープもうまい!先輩への身びいきを差し引いても、コーヒーラーメンもその他のラーメンも普通にお勧めする。

アイデアを形にする

散々同級生たちと喋った後、カウンターへと席を移して先輩としゃべり始めた。先輩と会うのは高校2年生以来だから、33年ぶりのことになる。話題はお互いの家庭、職歴、そして今の仕事へと移っていった。数年前に脱サラして開業を果たしたという。料理はずっと好きだったそうで、いつかラーメン屋をやりたかったという。そういえば高校時代にも料理をしていたような記憶がある。
なぜコーヒーラーメンを思いつくに至ったのかを聞いてみると、ある日コーヒーを飲んでいる時にアイデアが浮かび思び、脳内シュミレーションをしてみたら、「これはいけるはずだ!」と腑に落ちたという。そして実際に作ってみたらやっぱりしっくりきて、早速トライアルで店に出してみたそうだ。すると大きな反響を得たので、そのままレギュラーメニューに昇格させた、とのことだった。

この感じ、とてもわかる。自分がブライチャーのカリキュラムを作るのも同じだからだ。今年になってから本格化したビジネスカリキュラムなども、最初はふとした閃きから始めたのだが、今では一番人気のあるクラスとなっている。そして今また新しいビジネス・カリキュラムを作っているが、いつもいつも考えていると、ふとしたことをキッカケに新しいアイデアが浮かんでくるのだ。
もちろん全てのアイデアが形になるわけでもない。だが、うまくいくアイデアというのは、脳内シュミレーションをしている段階でなんとなく「腑に落ちる」のだ。腑に落ちないアイデアというのはまだ生煮えで、「何か」が足りていない。逆にこの「何か」が見えると、紆余曲折を経ながらもやがてその姿が見えてくる。

「今」があるということ

話は尽きなかった。33年ぶりに会った先輩は、「今」が詰まっていて楽しかった。店内の装飾、今後のメニューの構想……。アイデアは溢れ出てくるのに、なかなか形にできないもどかしさが伝わってくる。僕にも同じ悩みがある。ここでまた話が弾む。僕と先輩2人は、ある部分ではあの頃と何一つ変わっていなかった。かつてもこんなふうに興味のあることに突き動かされて、様々なことに手を出した。僕はアメリカに行ってしまい、先輩はバイクに入れ込んだ。僕も先輩も、型にはハマるのはどうも苦手だったみたいだ。
今度日本に来る時にも、またこの店に顔を出させてもらおう。本気の「今」がある人と話すのは心から楽しい。そして、先輩からもそう思ってもらえたら嬉しい。懸命に「今」に集中していこう。
そんなわけで、是非またお邪魔させていただきますね。



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